Breaking Dawn (Twilight Saga)の詳細
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ハッピーエンドを求める読者のための完結編
(2009-01-08)
ロマンスはお菓子のようなものである。
安物のチョコレート菓子が好きな人もいれば、英国のハイティーやフランス料理のデザートチョコレートムースでないと口にしない人もいる。そして、こればっかりで他のものを食べないと体に悪い。
Stephenie MeyerのTwilightシリーズは、第三作まではフレッシュな果物を使ったフルーツタルトのようにイノセントな甘酸っぱさを保ち、砂糖とクリームの取りすぎで気分が悪くなることもなかった。これは、ストリーテラー(シェフ)としてのMeyerの腕前によるものだ。
それなのに、第四作の「Breaking Dawn」は突然Hershey’sチョコレートになってしまったのである。
発売当日に読み終えた私が高校生の娘に伝えた感想は「Terrible!」のひとことであった。
Twilightの熱烈ファンは気を悪くするかもしれないが、新鮮でイノセントな甘酸っぱさに惹かれてタルトを食べ始めた者にとっては、締めくくりに、ただ甘いだけでチョコレートとは名ばかりのHershey’sを出されたら文句を言わずにはいられない。
あまりにも多くの点に「ああああああああ。。。。。。。。。。。。」と叫びたくなったのだが、それをなるべく冷静に整理してみよう。
1.ふつうの人が「幸福」と誤解して求める即物的な理想(たとえば並外れた美しさと強さ、不老不死、好きな人と結婚する、これも不老不死のわが子、富、その世界でのステイタス、エトセトラ)がすべて実現してしまう。そして、主人公(とそれより問題なのは作者)がそれに疑問を持たない。
2.登場人物の性格がこれまでの作品とは大きくことなる。(エドワードのカリスマ性はどこに行ってしまったのか?)
3.中年の読者でもすんなりと17歳に戻ることができるのが魅力だったのに、この本のベラとエドワードはまるで適齢期を逃しかけた30歳くらいの夫婦のような言動をとる。魅力だったイノセントさが完璧に失われている。
4.ハッピーエンドには必ずしも必要ではないセックスと妊娠。ヤングアダルト本で、しかもファンタジーなのに、これらにあまりにも重点を置き、ページも割きすぎている。愛イコールこの2つだといわんばかりの「Breaking Dawn」は、良質のロマンスとしては失格。
5.都合が良すぎるストーリー展開
このような作品になってしまった理由を私なりに推察してみた。
ファンからのハッピーエンドを求めるプレッシャーもあっただろう。だが、私は彼女のモルモン教徒としての道徳観がついに邪魔をしたのではないかと疑っている。
私の少ない知識に基づくと、彼らは結婚するまでのセックスを禁じるが、最近まで幼い少女を年上の男性に嫁がせる一夫多妻の慣習(現在は違法)があり、結婚したら子供を産むことも奨励されている。また、カトリックと異なり神が経済的な成功を讃える。
作者が生まれ育ったこのような環境が影響を与えたと思うのは考えすぎだろうか。
それでも、ハッピーエンドを切実に求める読者は安心して楽しめるだろう。わが娘は後日冷静になってから「まるでFanfic(ファンフィクション:二次創作)」と批判したが、最初に読んだときは「ハッピーエンドでよかった」と喜んでいたのだから。
a unexpected plots
(2008-11-21)
アメリカで大人気の『トワイライト・サガ』。最終巻であるこの"breaking dawn"は、そのタイトル通り、ある意味、ストーリーが新しい幕開けを迎えて終わります。
お馴染みのキャラクター、べラとエドワードの恋愛も山場を迎えるし、またジェイコブとべラの関係にもある意味区切りがつくし、カレン家とヴァンパイア・ワールドにも新たな境界線が引かれたり。フレッシュな登場人物にも注目です。
英文学を専攻した作者だけに、シリーズ全体には、シェークスピアやエミリー・ブロンテなどの古典文学からの引用やストーリー展開においての伏線にも使われているので、古典好きな読者にとっては、物語の発展を先読みできる面白さがあると思います。
でも、流石に4作目ということで、少し息切れが・・・。おまけに長いし。(笑)
ジェイコブ・ブラックをナレーターに起用した点は面白いと思いますが、ストーリーの山場となる後半部分にもう少し強烈なパンチが欲しかったな〜と、そこがかなり残念でした。最終章のタイトル通り、これは『UNEXPECTED』だったと。(笑)
でも、まあ、character developmentという点では、それぞれのキャラクターがシリーズを通してきちんと成長しているので、★は4つということで。
アメリカでは、明日(11月21日)、映画が公開がされますので、早速、トワイライト・ブームに乗って映画を観てきます〜。(笑)
今までの3冊にはなかった展開と結末
(2008-11-07)
素直に楽しめました。 今までの巻になかったポイントとしては、Bellaではなく、Jacobの視点で描かれている章が長いということ。 Jacob派の方々には、これはもう、垂涎ものでしょう。 Jacob視点の時は、Edwardは憎いかたきのように描かれてしまうので、Edward派の方々は、Bella視点の部分をお楽しみ下さい。 それにしても・・・ Stephanie Meyersは、1巻のEdward視点のものを未完成ながら執筆していて、映画の主役のRobert Pattinsonはそれを読んだらしい。 ぜひ、出版が待たれるところ。
話は戻るが、このストーリーは、ラストの「そしていつまでも幸せにくらしましたとさ」さえ気にならなければ、その間に出てくる、これでもか、という目が回るような凄い展開で充分に楽しむことが出来ます。 Bellaの命が危険に晒されている時は、EdwardとJacob双方の胸の痛みがページを通じてヒシヒシと届いてきました。 また、Bellaが自分を犠牲にしてまでも、愛する者を守ろうとする姿勢にも感動しました。 ラストは、ちょっと登場人物が多すぎると思いましたが、ま、皆さんも、イタリアの連中が出てくるだろうことは想像していたと思います。 Tanyaたちだけでなく、ベジタリアンでない普通のヴァンパイアも沢山登場し、それぞれに特殊能力があったりして・・・ 長くて楽しい本でした。
作者さえ、その気があれば、続編や番外編(JacobとNessieのその後とか)が出る可能性もあるのでは? Jacob派のファンも海外では凄く多いみたいですので、ありえると思います。
長くなりましたが、この本は、それまで3冊分の期待を裏切りません。 スプラッターもあるし、恐怖もあるし、愛もあります。 そして、永遠に幸せに暮らしましたとさ・・・ です。
感動の完結編
(2008-09-08)
ベラはついに究極のターニング・ポイントへたどり着いた。暗黒なのに魅惑的な不死の世界に加わるか、100%人間で人生を全うするか。そのベラの選択はまるで二つの種族の運命をつり下げる細い糸のようだった。そしてベラが決断した今、かつてない驚くべき出来事が次々と展開し、破滅的でだれも予想しなかった結末に突き進んでいく。
ストーリーは3巻の終わったところから始まります。そう、二人のウェディングの準備です。この巻はジェイコブの語りが初めて登場するところも読みどころ。そこにはジェイコブが語らなくてはならなくなった深い訳があるのです...
やっぱりトワイライトはヴァンパイア・ストーリーの中でも間違いなく「最高」。もうトワイライトが読めなくなるなんて信じられない。終わったショックが大きい。それにしても、ステフェニー・メイヤーはファンの期待を裏切りませんでした。Breaking Dawnはこのすばらしいシリーズの終わりを飾るにふさわしい、完成度の高い物語でした。エドワード、ベラ、ジェイコブ、そして他のキャラクタたち、感動をありがとう!!
面白かったことはは面白かったですが…‥
(2008-08-15)
この1年、第4巻が出るのを楽しみに待ってる間、"もしかしてああなって、ああなってこうなるかも…‥、でもそんなすべてOKなんてなるわけない"って思ってたとおりに話が展開し、驚きました。
まさにアメコミを読んでる気分でした(作者はアメリカ人ですので、無理もないですが)。
何でもあり、結果ハッピーだなんて。3巻までを読んでると、もうちょっとシリアスな話を期待したんですが。
これなら3巻の最後をもう少し何とかして、あれで終わった方がよかったのでは?とも思います。その上、細部それぞれは結構面白く飽きることはないのですが、750ページは必要なかったのでは?と、ややくどいように感じました。でも、これでEdward・Bellaともお別れだと思うと、750ページ、まあいいかと許しちゃいます。
4巻の話の展開にはいまいち納得してませんが、ここまで期待も持たせてくれた3巻までの作者の努力に感謝し、Edward達との別れを惜しんで、星4つとします。
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