The Appeal - 洋書 - Amazonショップ Peppino

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The Appealの詳細

The Appeal

John Grisham

Dell Pub Co

グループ:Book

ランキング:34

価格:¥ 964

発売日:2008-11-25

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カスタマーレビュー

アメリカの裁判制度の問題を抉り出している  (2008-02-25)
Playing for Pizza、では、お遊びが過ぎた感のあるJohn Grisham氏ではあったが、続いて発表されたこの本は大きな反響を呼ぶのではないかと思う。
クレーン・ケミカルという会社が産業廃棄物を垂れ流して地下水汚染を引き起こし、その水を飲んでいた子供と夫が癌で亡くなった、という訴えで原告は補償費と懲罰的損害賠償金の合わせて41百万ドルを勝ち取った。この話は、その裁判結果を不服とするクレーン・ケミカルの最高裁判所への上訴請求を主軸として、時を分かたず行われる最高裁の判事の入れ替え選挙とを絡めて展開される。
いつもながらに読みやすい文章で十分に楽しむことができたのではあるが、話の結末はこれから読む人の楽しみを奪ってしまうので控えることにする。
私がこの本に5つ星をつけた理由は、アメリカの裁判制度が抱えるいくつかの問題点を作者が大胆に抉り出しているからである。1)陪審員が被害者に感情的な肩入れをして事実の認識を怠ることはないのか、2)賠償金が、被害者の得べかりし所得と精神的打撃に対して、常識を超える金額に裁定されるのが一般的になっているのではないか、3)原告の陰に隠れて金儲けをする法廷専門弁護士の道義的責任はないのか、4)法外な賠償金の裁定はアメリカの経済活動を損なっているのではないか、5)陪審員が裁定する非常識な賠償を防ぐために大企業(或いは政治家)が画策する防衛策は道義にもとるものか。
作者はあとがきでこのように言っている、登場人物や背景の設定は全くのフィクションであるが、行われていることは事実に基づいたものである、と。我々読者はこの物語の結末に一喜一憂するのではなく、アメリカ社会の抱えている裁判制度、或いは飛躍して考えて、どの国のどの制度にも潜んでいる不合理さや古くなって役に立たなくなった制度などに思いを致すよすがとなる本である、と考えるべきなのではないかと思う。

納得出来ません。  (2008-02-10)
ミシシッピ州の弁護士負債ウェスとメアリー・グレイスが、地元の人々を苦しめた化学企業に対して巨額の賠償金を払わせる評決を得るところから物語は始まります。この評決が化学企業によって州の最高裁に控訴され、その州の最高裁判事の選挙結果が控訴審の判断を左右すると、NYに住む化学企業のオーナーは「裏の社会」にもお金を投じます。何でもかんでも裁判にして巨額の賠償金をふんだくる訴訟社会、どうして裁判官が選挙で選ばれなくてはならないのか、資金集めが全てでモラルも何もない選挙戦、そして同性間の結婚について、現代のアメリカが抱える問題が見事に絡まりあって、大きなドラマが展開されます。
と言いつつ今回の作品に私は納得が出来ませんでした。ジョン・グリシャムは「勧善懲悪」じゃなきゃいけないのです。彼は大作家ですが、しかし文学者じゃない。人を楽しませるエンタテイナーでなくてはならないのです。「イノセントマン」はノンフィクションだから良かったのです。でもこれはフィクションでしょ。スカっとさせるのがグリシャムの役目で、「アメリカの問題点なんか別にあんたが浮き彫りにしなくたって知ってるよ」と言いたいし、こういう風に書くならば「悪党の設定もおかしい。この程度の小悪しか出来ない奴がこんなに優秀なわけないでしょ」とか「実際の大企業はこんな浅はかじゃないよ」とかも言いたい。エンタだから、そういう無理な設定も許して来たんだけどな。

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